第208章:拒否

リリーは一瞬、身じろぎもせず固まった。それから笑った。笑みを浮かべるにつれて、目元が少し赤くなっていく。

「ジョシュア」

「どうした?」

「台本、持ってきてくれてありがとう」

ジョシュアは答えなかった。ただ、クラフト紙の封筒を彼女のほうへそっと押しやる。

「家に持ち帰って、まずはじっくり読んで。来週は一緒にオスカーに会いに行こう」彼は一拍置いた。「それと、今度こそ最高の仕事をしよう。ファンは、また俺たちが組むのをずっと待ってたんだから!」

「最高の仕事、ね」リリーはうなずき、台本を丁寧に封筒へ戻し、紐をくるりと巻き直した。「あの恋愛ドラマのことなんて、みんなの記憶から消えるくらいの...

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